育児ノイローゼ・悪化した夫婦関係の沼から脱するために必要だったこと①

前回テーマでは『HSC気質がある息子』についてお話ししました。
私は息子の敏感さに疲れ、完全に育児ノイローゼになっていました。
また、それと同時に夫婦関係も確実に悪化していたのです。
いわゆる〝産後クライシス〟の状態でした。
私たち夫婦に限らず、産後に夫婦仲が悪くなってしまったというご夫婦は多いのではないでしょうか。

現代は男性の育児参加の必要性が様々なところで言われるようになり、育児をする男性が増えたと思います。
しかし、育児をしてもらっても夫にイライラしたり怒り等の負の感情が出てきたりということが増えたという方もいるのではないでしょうか。

実際に私の夫は育児に熱心で、仕事の時以外は育児をしてくれているほど(というより、仕事よりも育児を優先してくれているほど)です。
にも関わらず、私は「こんなに大変なのに、辛いのに、全然分かってくれない」という思いをずっと抱えていたし、その怒りを無言の圧力で何度も夫へぶつけていました。

今こうして書いていても、私はかなり酷かったなぁと思うほどで。(汗)

ただ、私はそんな酷かった自分を責める必要はないと思っています。
(もちろん、物に当たってしまったりしたとは反省しています。。)

それは、その時の私は毎日が精一杯、必死であったから。
自分のことは二の次
自分のことよりも何よりも、いつも目の前の我が子が優先
いつもいつも、自分を押し殺しているほど一生懸命だったから。

実はこのあたりが産後クライシスの状態になってしまった大きな要因であったと思います。
以下でまとめると

●子どもに向き合い過ぎていた
●自分を第一にできていなかった 
●自分を責めていた(育児ちゃんとしなきゃ、夫も仕事があるのに育児を任せてしまっている、子どもに優しくできていない等の罪悪感)

私はたまたまネットの動画で見たある起業家の女性の本を読んで、この3つが私を苦しめていたのだと気づきました。

彼女は日本人特有な傾向も指摘しています。
それは、日本では子どもを産んだ瞬間から、謎の〝お母さんなんだからしっかりしなきゃモード〟が発動するということ。

「母親なんだから」

という意識は、多くの母親が持っているのではないでしょうか。

私たちはこれを当たり前と思っていますが、世界的にみたら当たり前ではないのだそうです。
幼い頃から知らず知らず刷り込まれていたことが、育児ノイローゼに至った大きな要因であったと思います。

これに気づき、以下のことに視点を変えたら劇的に楽になったのです。

●とにかくいろいろなことを辞める
●育児も堂々と周りに任せる(任せてしまって悪い等思わない)
●自分のしたいことをまずやる(小さいことで十分)



産後のイライラやうつ状態はこのような日本の社会・文化的背景が関係しているのではないかとお話ししてきましたが、それ以外に栄養状態も大きく影響していると思います。

広島で分子栄養学の理論を実践している精神科医の藤川先生は、産後うつが改善した症例を本やFacebookで多く紹介しているので、別テーマ『精神疾患を克服するために-食事の重要性-』もご参照いただければと思います。

また、産後のメンタル問題の詳細に関しては『産後のイライラ・うつはタンパク質と鉄不足-分子栄養学の視点から-』をご参照ください。



少し長くなってしまったのでこのあたりで。

今回の話は続きの話『育児ノイローゼ・悪化した夫婦関係の沼から脱するために必要だったこと②』でお話する、夫婦関係の修復にも非常に重要であったと思っています。

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